定時通報
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定時通報−目次
第21報 2003年03月02日(日)
第22報 2003年03月09日(日)
第23報 2003年03月16日(日)
第24報 2003年03月24日(月)
第25報 2003年03月30日(日)
第21報 2003年03月02日(日)
火曜日はよしくんの希望で、実習校へ連れて行きました。あいにく5年生はナショナル・テストで授業ができなかったのですが、
いろいろなクラスを見せてまわりました。給食は7年生と食べ、昼休みは校庭でサッカー、体育の授業も生徒に交じって走り回り、くたくたになって帰って行きました。
5年生のナショナル・テストは、彼らにとって初めての「テスト」です。スウェーデンには7年生まで点数をつけてはいけないという法律があるので、普段はあまりテストをやりません。毎年、5年生と7年生の英語、スウェーデン語、算数でこのテストをやります。
5年生のテスト結果は上級省に報告されるようなことはなく、生徒本人と家族、先生が達成度を把握するために行われています。
7年生のテスト結果は学校ごとに集められて、統計に使われます。内容としては、5年生の英語を例に取ると、単語の穴埋め、
作文、短文理解などの5部門で、それぞれ20分くらいで行います。この学校では、英語を1年生から教えているので(普通の学校では3,4年生から)、生徒にとってはかなり
簡単な問題だったように思います。
木曜日は、新しい実習先の7年生と"Kopps"というスウェーデン・コメディー映画を見に行きました。1時に学校を出発し、バスに乗り、途中でお菓子屋さんに寄り、映画を見たら現地解散という
なんともスウェーデンらしい遠足でした。
週末はいつものようによしくんとカールと遊びました。ゆみこはパリ旅行中なので、今週は音沙汰なしです。今日は日本のホラー映画「リング」を
リメークした映画"THE RING"を見に行きました。ストーリーは日本の映画とほとんど変わりませんでしたが、キャストや場面が
アレンジされていたので、新鮮に見れました。それにしてもスウェーデン人の臆病ぶりにはびっくりです。映画が始まるや、隣の人とおしゃべりを
始めたり、お菓子を食べたり、携帯をいじったり。とにかく映画に集中しないように必死です。僕の後ろに座っていた女の子は、
怖いシーンになると、びっくりして僕のシートをボコボコ蹴ってくる有様です。純粋というか、怖がりというか。(「そんなことないよー」はカールの弁)
明日は学芸大の研究員、是永さんをPartilleの障害児学校へ案内します。
よしくんが学校を訪問 |
リングを見に行きました
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第22報 2003年03月09日(日)
月曜日は学芸大からいらした是永さんを、隣の町の障害児統合学校に案内してきました。ここは、
僕も始めて行ったのですが、障害児と健常児と一緒に勉強できるように工夫している学校です。
是永さんはスウェーデンの障害児教育を研究されていて、留学前からアドバイスをいただいたり、スウェーデンの人を
紹介していただいたりと、とてもお世話になっています。障害児学校の後、ダニエル(学芸大の留学生)のお宅で夕飯をご馳走になりました。
土曜日はゆみこの高校留学仲間、俊介がヨテボリに遊びに来ました。夕方に一緒にヨテボリ市内を歩き、
ラーメンを食べてきました。中華独特の薬草のにおいがするラーメンでしたが、とてもおいしかったです。
金曜日は久しぶりに日本人学校へ行ってきました。来週で今年度も終わるので、各学年で追い込みテストをやっていました。
卒業式の歌の練習もしました。日曜日は日本人のバトミントン会の「送別会」に誘われて行ってきました。
バトミントンは久しぶりの運動でしたが、いい汗をたくさんかいて、楽しくできました。運動の後は、
またまた豪華な日本食のオンパレードで、おなかいっぱい食べて飲んできました。こちらに駐在している会社員の人や、
お医者さん、歯医者さんとくだらないことをたくさん喋ってきました。
ゆみこが俊介を連れてきました |
日本人バトミントン「送別会」
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第23報 2003年03月16日(日)
しぶとく残っていた雪も、今週の雨でほとんど融けました。
ようやく気温もプラスになり、冬の終わりを感じられるようになりました。雪があるとないとでは気分的にずいぶん違います。
水曜日は、6年生の企画でスキーに行くことになっていましたが、雪が融けてしまったので、
予定を変更してビーチバレーに行って来ました。今回のスキーは6年生の男の子たちが中心となって自主的に企画し、会計やスキー場との連絡も自分たちで
行っていたものなので、中止になって本当に残念でした。6年生や7年生になると、クラスの企画などは自分たちで考えて
運営することができます。子どもの社会的自立を重要視する風潮があるので、先生たちは適切にアドバイスをしながら
見守る姿勢でいます。「このような自主性を育てるためには長い時間と忍耐が必要だ」と先生方は言います。
5年生の学級会では、「ドイツに行きたい」「イタリアがいい」など、実現が難しい提案も多く出されますが、
これらをすぐに「没」にするのではなく、交通費の見積もりや日程の調整などをやらせてみてから「むつかしい」ということを悟らせるようにしています。
たとえ結果が分かっていても、その過程でバス会社との料金交渉の仕方やスポンサーのつけ方などを学ぶことができます。
こういった活動を容易にしているひとつの要因として、異学年間の交流が盛んだということがあると思います。
経験のある上級生に相談したり、アドバイスを受たりすることができるのです。
金曜日はパティレの学校の先生たちの「日本パーティー」がありました。校長と用務員が空手をやっていることもあり、
先生方も日本に興味があるようです。すごいのは、このパーティーのこだわり方です。
すし(校長の手作り!!)とすき焼きを準備し、カラオケを借りてきて、日本酒に着物、と日本尽くしです。
30人の先生たちだけの個人的なパーティーのはずなのに、ヤマハ楽器がスポンサーにつくほどの徹底ぶりです。
さすが「分権社会」のスウェーデン、先生たちの能力を総動員し、木工の先生はカラオケの舞台を作り、家庭科の先生は料理の支度、
音楽の先生はギターでBGM演奏、といった具合で、各々大盛り上がりでした。
土曜日は補習校の卒業式、日曜日はよしくんとサンデー・サイクリングに行って来ました。
空手のパフォーマンス |
サンデー・サイクリング
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第24報 2003年03月24日(月)
今週は・・・色々ありました。月曜日は実習校に初遅刻してしまいました。一人で担当する授業は無かったので支障はありませんでしたが、起きた時は血の気の引く思いでした。
先生方もたまに(日本人からすると「よく」という表現になりますが…)遅刻するので、他の先生方や生徒もあまり気にせず、「アクシデント」のように捉えているようです。なんにせよ、反省。
火曜日の放課後は、実習先の先生に誘われてゴルフをしました。その後はよしくんのファミリーがヨテボリを訪れていたので、夕飯に中華をおごっていただきました。
水曜日は朝にPartilleの教育長から電話があり、昼食に誘われて行って来ました。
コミューンの教育のことや、スウェーデン全体の動向、僕の論文の話などをしてきました。また、火曜日と木曜日は2つの学校の校長に面接をしました。あまり有用な情報は得られませんでしたが、これからも何度か
時間を取ってくれるということなので、これからに期待です。
金曜日は日本人補習校の晩餐会へ行って来ました。前にも行った日本料理屋でひれかつなどをご馳走になりました。
そして日曜日です。学芸大に留学していたダニエルと晩御飯を作って食べているときに、
友達から「しんどいので病院にいきたい」という電話を受けました。
そのときは寮にいなかったので、別の友達に頼んで病院へ連れて行ってもらいました。
そしてダニエルと別れ、病院にいきました。そこからが長かった…うわさには聞いていましたが、本当に待たされる。
救急外来で行ったのに、最初の医者が来るまで5時間以上放っておかれ、何度医者を呼びに行っても「他にもたくさん患者がいるから」
と同じ答えが返ってくるだけです。それもそのはず、病院中の患者をたった一人の医者が診て回っているのです。
夜の9時に病院に着いたはずが、最終的に病室に移されたのが朝の5時という有様です。その間、3,4人の看護士が容態を聞きに来ましたが、
全く同じ質問を何度も聞くだけで、全く連携が取れていません。医療崩壊とは言われますが、本当にひどい対応でした。
そんなわけで、定時通報の更新が一日遅れてしまいましが、友達も良くなってきているので、とりあえずは安心しています。
いいセンスしてるんじゃん?! |
日本人補習校のボスたちと
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第25報 2003年03月30日(日)
今週は前報の通り、病院でのスタートでした。月曜日は教育学の授業
"Conflict and conflict resolution among children in pre-school and schools"が始まりました。
この授業は、子どもたちの競争意識や闘争意識をうまく調整し、協同の姿勢を学ばせるにはどうしたらよいだろうか、
ということを中心に、文献などから学びます。
火曜日は家庭教師宅のお母さんが勤める学校へアンケートをとりに行って来ました。この学校は、3年生から5年生を縦割りにして学級を作っています。
「社会性が身につく」ということで、少し前までスウェーデンでよくやられていましたが、最近は学習効率の悪さや指導の難しさなどから
取りやめる学校が増えています。アンケートは、「どれくらい勉強していますか?」「学習の計画は自分で立てていますか?」といったことです。
この学校のほか、僕の実習している2つの学校を含め、1000人超に回答してもらう予定です。
週末はよしくんとバスでオスロへ行って来ました。
行きには、トンネルの中で乗っていたバスがエンストし、トンネル封鎖というアクシデントもありました。
どうやら運転手のおばさんの力量のなさが原因だったようですが。2泊3日のつもりで行ったのですが、
物価が高く、あまりに見る場所がないので1泊で帰ってきました。物が高いという話は聞いていましたが、半端ではなかったです。
ベーグルとエクレアの2品で1500円もするし、ビールは一缶500円もします。スウェーデンでも物価が高くて文句たらたらなのですが、
ノルウェーはその更に倍の値段でした。観光する場所も殆どなく、王宮は安い壁紙を貼り付けたような建物で、
前の広場は「更地」といった感じのセンスのなさでした。
唯一の観光地と思っていたムンク美術館は、10人ほどしか客がおらず、閑散としていました。
有名な「叫び」は見れましたが、「シック・チャイルド」「マドンナ」などは展示しておらず、期待はずれでした。
最近再開発されたという港湾地区は陽光が差し込み、きれいに整備されていました。
木曜日は「紅白を見る会」を開き、4ヶ月遅れの年越しをしました。「あぁ、これ知らない・・・」という歌もいくつかありましたが、
「精霊流し」や「地上の星」「大きな古時計」など、期待以上の演目で満足満足でした。
イースター(4月中旬)にスイス・イタリアを旅行することにしました。スイスではホームステイをし、現地の小学校を見てくる予定です。
エンストおばちゃん |
オスロの港湾再開発地区
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