定時通報


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定時通報−目次
第16報 2003年01月26日(日)
第17報 2003年02月02日(日)
第18報 2003年02月09日(日)
第19報 2003年02月16日(日)
第20報 2003年02月23日(日)

第16報 2003年01月26日(日)

 今週から実習校が2つに増え、月曜日から木曜日まで小学校、金曜日は補習校で授業、というスケジュールになりました。 新しい実習校は、6年生から9年生まで、550人の生徒を抱える学校で、寮からはトラムとバスを乗り継いで1時間ほどかかります。 毎朝6時に起きて出勤し、帰ってきたら7時には早くも就寝という至って健康的な生活です。
 これと家庭教師にプラスして、来週からはいよいよ大学の授業が始まります。火曜日と土曜日の4時からスウェーデン語の授業が入っています。 実習先から猛ダッシュで帰ってこないと間に合わない時間です。あぁ、何でこんなに忙しくなっちゃったんだろう(泣)。
 ところで、このご多忙生活の強い味方、「自転車くん」をついにゲット!補習校の生徒のお母さんが破格のお値段で譲ってくださいました。 後光が見える思いです。ライトも鍵もベルもかごもついて、何と300クローナ!(4000円位)物価高のスウェーデンで買ったら、軽く10倍くらいしそうなものです。 しかも受け取りに行きがてら、夕飯もご馳走になってしまいました。ありがたやありがたや。
 金曜日はラッキー・デーで、この自転車のほかにもインスタントわんたん麺をいただきました。 これは、インターナショナル・スクールに通う子のお母さんから頼まれて、折り紙の授業をした御礼でした。 米や味噌など、大概の日本食はこちらでも売っていますが、値段はかなり高めなので、こういうのは本当にツボです。 もったいないので充分「視食」してからいただきます。
 来週の火曜日にはスウェーデン人の友達とアイスホッケーに行きます。正月前に家族といって以来、はまってしまいました。
時価総額3万円?!
自転車(手前)をゲット
ありがたや〜♪
教職は儲かる?!
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第17報 2003年02月02日(日)

 いよいよスウェーデンでの留学生活も半分が経過してしまいました。教育実習の関係で、帰国時期は早まるばかりです。帰ってからの予定も次第に詰まってきました 。ヨテボリ大学では新学期も始まり、新しい留学生が到着したようです。僕のスウェーデン語の授業も火曜日から始まり、ようやく「大学生」と公言できるようになりました。 授業はゆっくり丁寧に進むので、ちょっと退屈です。しかも実習後に受けるので、眠くて仕方がありません。これから先が思いやられます。
 水曜日は家庭教師をしているお宅のお母さんが勤める小学校へ出前してきました。子ども達に「日本のこと、何か知ってる?」と尋ねると、大概「うーん、よく知らない」と返ってくるのですが、 「じゃぁ、PlayStation2GAMEBOY、ドラゴン・ボールは知っているでしょ?」と聞くと、目の色を変えて食いついてきます。 「僕はポケモンのテレビ番組を良く見るよ。日本ではもっと面白いマンガがいっぱいあるの?」 「Nintendo64のゲームを持ってるよ。日本語の訳の分からない文字もたまに出てくる。」と、興味津々です。スウェーデンと日本の人口を比べると、子ども達は目を丸くします。 スウェーデンは900万人、東京が1200万人、日本は1億2千万人。あの小さな島にアメリカの半分以上の人が住んでるんだよ、という風に説明します。 馴染んでくると、子ども達からは「日本ではどうしてそんなにゲームが盛んなの?」「どうして車や電器製品のテクニックがあるの?」と難しい質問もされます。 子ども達は、携帯電話に夢中なので、日本の携帯電話を見せるともう大騒ぎです。サッカーやハンドボール、スキー、スケート競技での評判も上々です。特にサッカーの中田や小野の成績は男の子達の話題に上ります。 この日は、英語がとても苦手で、特別支援教室にクラス替えされそうな子が、僕にしきりに話しかけてきました。 先生方は「彼がこんなに熱心に取り組むのを見たのは初めてだ。彼に適した学習方法が開拓できた。」ととても喜んでいました。
 金曜日は補習校で最後の3年生の授業をしてきました。来週から正規の先生が帰ってくるので、お役ご免です。「かんぺい先生が最後だから」ということで、「マフィン作ってきた!」「おにぎりもあげる」と賑やかでした。 肝心の学習でも、漢字テストでは3人中2人が満点を取るなど、みんなミラクルなよいできでした。「ザ・かんぺい効果」
 先週は日照時間も延び、少し暖かくなってきたかな、と思ったのですが、今週は冬に逆戻りです。今日は大雪でかなり吹雪いていました。 来週は「スポーツ週間」で学校が休みなので、今週末からパリに行こうと計画しています。
日照時間も延びてきました
晴れた日は自転車が気持ちいい
真面目に解いてね
3年生の授業も最後
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第18報 2003年02月09日(日)

 新しい実習先でも馴染んできました。ここでは、英語、スペイン語、体育、木工、家庭科、美術の授業にお邪魔しています。家庭科では、毎回調理をします。90分の授業のうち、最初の50分は調理をし、20分程度で食べ、残りの20分は食物に含まれる成分の働きなどを勉強します。生徒はいくつかの教科の中から自分で選択して受講します。このクラスでは、先生一人に対して生徒が12人と、とても充実しています。
  さて、今はパリに2年間住んでいる友達の家に泊まっています。来週は「スポーツ週間」で学校はお休みになるので(会社とかは休みにならない)、出かけてきました。ヨテボリからバスで23時間かかりました。今日は友達とルーブル美術館へ行ってきました。美術の教科書で見た有名な作品がそこら辺にごろごろしているので驚きました。「戦利品」ということですが、結局は略奪コレクションなのかと考えてしまいます。
 今日と明日はパリにいて、あさってにブリュッセル・ハンブルグ・ベルリンに向けて旅立ちます。ヨーテボリを出発する前は疲れのせいか、頭が痛かったのですが、今は大丈夫です。 日曜日に帰る予定です。
新しい実習先の学校
6年生から9年生が学びます
ニケ像とツーショット
パリに到着
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第19報 2003年02月16日(日)

 一週間、とてもよく晴れて楽しい旅行ができました。パリでは、ルーブル博物館や凱旋門などの観光スポットを見てまわり、フランスの歴史と文化の深さを感じてきました。それにしても多くの日本人を見かけました。ヨテボリでは観光客などはほとんど訪れないので、久々に出くわした感じです。
 水曜日の朝にパリを発ち、WCBFの金沢大会で世話をしたブリュッセルのルイの家に遊びに行きました。ルイは4人兄弟ですが、それぞれ会うたびに大きくなっています。一番末の子(ジョアキム)は、2年前はまだ歩くのもおぼつかなかったのですが、去年は少し喋るようになり、今回はもうべらべら喋りかけてきました。もちろんお互い言葉は通じないのですが、身振り手振りで十分意思疎通できます。ジョアキムは忍者が大好きで、この歳にしてかなりの親日家です。ルイは13歳の誕生日を迎えたということで、プレゼントを持っていきました。最近はバンドでドラムを叩き始めたそうで、先週末に100人の観客の前で披露したそうです。
 その夜にまた夜行バスに乗り、翌朝にベルリンに着きました。ベルリン国際映画祭が開催されていたので、山田洋二監督の「たそがれ清兵衛」とスペインの映画を見てきました。「たそがれ」は満場の客を集め、評判も上々でした。
 土曜日はハンブルグへ移動し、日本人サッカー選手、高原の試合を見てきました。ロンドンで稲本を見たときに比べると日本人は少なかったように思います。バスの時間が迫っていたので、最後まで試合を観戦できずに帰ることになってしまいました。
 今回はユーロラインという会社を使い、全てバスで移動しました。15日間のパスが17000円ほどで買えるので、忙しくあちこちまわりましたが、とても安く上がりました。また明日から実習と大学の生活です。
凱旋門のフランス国旗
好転に恵まれました
ぐんぐん成長していきます
ベルギーでルイと遊ぶ
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第20報 2003年02月23日(日)

 今週は見事に快晴でした。気温も氷点近くまで上がり、体も心も暖かでした。 これだけ太陽が照っているのに、先週までに降った雪はしぶとく残っています。
 今日は天気がとても良かったので、よしくんとサイクリングに出かけました。 僕の実習校の裏山や、近くの自然公園を4時間ほどでまわってきました。凍った山道をこいだので、何度も滑って転びそうになりました。 公園の中の池は、30pほどの厚い氷で覆われていて、家族連れや近所の人たちがスケートやクロスカントリーをしていました。 いつもの如く、飛び入りのあつかましさ炸裂で、わかさぎ釣りをやらしてもらい、ご満悦の小旅行でした。 スウェーデンの自然は、すぐ近所にありながら、「大自然」を感じられる素晴らしいものです。
 土曜日はカールを鬼にして、豆まきをしました。 「一番年上の人が鬼なんだよ」という無茶苦茶な理由でカールに豆をあてまくりました。 あぁ、恐ろしき日本文化。
 平日の実習は未だに体力との戦いですが、帰宅後の仕事も増えてきました。 スウェーデン語の授業もそのひとつですが、実際は実習先の子ども達とのメッセンジャーのやり取りがかなりの時間を食っています。 さすがにパソコン環境の整った北欧らしく、子ども達はインターネットやメール、メッセンジャーなどを使いこなしています。 特に、ルーナルストーム(http://www.lunarstorm.se)というサイトでは、掲示板やメール、チャットなどの複合的な機能を使って、 学校から帰った後も友達とコンタクトを取っています。使えば使うほどポイントが貯まったり、 写真やメッセージをホームページに載せられたりと、子ども達の心をくすぐるコンテンツが盛りだくさんです。 余りにみんながこのサイトを使いすぎるので、僕の実習校のひとつではこのサイトへの接続を禁止してしまいました。 娯楽も少なく、外での遊びも難しいスウェーデンの子ども達は、パソコンで退屈を凌いでいるという面もあるようです。
 水曜日には、学芸大からの新しい留学生、きくこちゃんを迎える会をしました。さて、そろそろ交代の時期です。 留学期間はあと2ヶ月半しか残っていないので、そろそろ帰国の準備を始めなければなりません。あぁ、帰りたくない...
一番年上のカールが鬼ね
半月遅いけど、豆まき
ヤッホー!!!
快晴に浮かれ気分
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