定時通報


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第1報 2002年10月13日(日)
第2報 2002年10月20日(日)
第3報 2002年10月27日(日)
第4報 2002年11月03日(日)
第5報 2002年11月10日(日)
第6報から第10報
第11報から第15報

第1報 2002年10月13日(日)

 7日(月)にスウェーデン入りする予定でしたが、ロンドンで飛行機に乗り遅れ(苦)、半日遅れの8日(火)にGoteborgに到着しました。部屋には即日入ることができました。部屋は10畳以上あるのでしょうか、トイレとシャワーがついています。今はすごくきれいに(自画自賛)なっていますが、到着した時は部屋中ほこりだらけで、ごみやガラクタ、それにお金やキャッシュカードまでも置き去りになっていて、とても汚かったです。国際免許証などから判断すると、前の人はスペイン人なようで、なるほど納得。彼は暖かい国からはるばる極寒の地に連れて来られ、耐え切れずに帰っていったのでしょう。片付けはまだ終わっていませんが、だいぶ生活感が出てきました。
 今週は、学芸大から来年の留学に備えて来ている女の子と、Danielという、Goteborg大学から学芸大に留学してきていた男の子と一緒に携帯電話を買いに行ったり、日本語学科を訪れたりしました。今日は、教育学部で授業の打合せた後、隣のMondalというコミューンにある小学校で先生方と話をしてきました。その後、Partilleという別のコミューンの住んでいる知り合いと、Goteborgの近くにある島まで行き、遊んできました。
新しい部屋
毎日掃除しています
島は寒かった…
近所の島に行ってきました
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第2報 2002年10月20日(日)

 14日(月)に大学に「初登校」してきました。教育学部の"Children's Right and Realities"という授業で、「博物館を親と子ども、地域と学校との交差点にしよう」と取り組んでいる方の講話を聞きました。英語の授業を3時間も聞いてとても疲れましたが、有意義で楽しい時間でした。毎週月曜日はこの授業の前に、教育学部のすぐそばにあるEklandaskolanという基礎学校へ通う予定です。ここには、去年もお世話になったのですが、深刻な経済難で有名な学校です。保護者や地域の人たちが協力して創立した、スウェーデン特有の半公半私学校でしたが、授業料だけでは賄いきれなくなったようです。公立化推進派と、私立として優秀な教員を留め置きたいとする人たちとで話し合いが続いています。また、Partilleというコミューンでは週に2日ほど、基礎学校に通わせてもらいます。このコミューンの教育長が日本にいらした時に、新宿で寿司屋を案内したという経緯でお世話になります。
 今一番困っていることは、(もちろん寒さもありますが)パーソナル・ナンバーのことです。日本でも住民基本台帳がずいぶん話題になりましたが、スウェーデンではまさに「先進国」です。1年以上滞在する外国人には交付されるのですが、僕は9ヶ月しかいないのでもらえませんでした。買い物の際には必ず提示を求められます。クレジットカードで払うとき、パーソナル・ナンバーかパスポートがないと受け付けてもらえません。また、銀行口座も作れません。宝くじも、バスカードも、携帯電話のカードも買えません。そんな訳で、いつも現金を多めに持つようにしています。
 金曜日から日曜日にかけて、雪が降り続きました。Goteborgでも、記録的な異常気象だそうです。部屋の前に小公園があるのですが、一昨日から子どもたちの歓声が止みません。夜にははしゃいだ留学生達が雪合戦をしています。毎日ひとつずつ雪だるまが増えています。
引越しパーティーに誘われました
こちら(左)大阪弁のダニエルです
デポジットされてるんだけどね
「リサイクルで稼ぐ人」
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第3報 2002年10月27日(日)

 先週の雪は火曜日くらいまで残っていましたが、2,3日好天が続いたので今ではすっかり溶けて無くなりました。久し振りに晴れ渡った水曜日にDanielと大きな電気屋さんへ行ってきました。道中の開門橋で素晴らしい景色を見つけました。Goteborgは港町として長い間栄えてきた街なので、至る所に伝統を感じさせる建物があります。
 今週は飲み会・パーティー三昧の週でした。同じ宿舎に住む先輩留学生との出会いに乾杯し、近くのChalmers Tekniska Hogskolaという大学の学生パーティーに飛び入り参加し、Goteborgで働き口を探している伊藤さんと、彼を尋ねて来た河野さんとパブで飲み、という具合です。Chalmersのパーティーには、夜中の12時に誘われ、朝5時までダンスを踊っていました。ここの学生は「パーティーばかりしている」ということで有名なのでだそうです。ちなみに今回のパーティーは試験明け祝いで、来週木曜日には留学生歓迎だかの理由をつけてパーティーを開くそうです。突然誘われ、半分拉致られた形で参加したので、最初は戸惑いましたが、地元の知り合いが沢山できてとても楽しい夜でした。
 土曜日は、同じ宿舎に住む先輩留学生二人とIKEAという家具屋へ出掛けてきました。正しく北欧級の大きさの店で、値段の感覚が麻痺するほど素晴らしい品揃えでした。彼らとは今後9ヶ月間、苦楽と寒さを共にすることになります。IKEAまで行く時に乗った電車の、「世界の車窓から」的風景を「第3報 写真」(下の写真をクリックすると見られます)に載せておきました。
 26日から夏時間が終わり、一時間遅くなりました。何か得した気分ですが、待ち合わせ時間などでは特に混乱しそうです。来週火曜日には、ロッテルダムからロンドンまで一緒に旅をしたパリ在住のプータロー、鈴木くんがGoteborgに遊びにきます。
久し振りに晴れました
港町らしい景色です
身体で表現する人々
ダンスの絶頂時はこのとおり
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第4報 2002年11月03日(日)

 火曜日から鈴木くんが泊まっています。豪華に朝ごはんを作って、昼ごろから街をぶらぶらして、夜は日本人で集まって呑む、という日々です。
 今週はハロウィーン週間で学校はお休みでした。多くの子ども達が昼間から街中に出て遊んでいました。木曜日が"trick or treat"の日だったのですが、スウェーデンにはそのような習慣がなく、誰も来なくて残念でした。こちらでのハロウィーンは「飲み会の口実」といった感じです。どこかの国と同じですね。
 金曜日と土曜日には、僕もパーティーに誘われて行って来ました。金曜日のパーティーは大学の日本語学科の学生が主催してくれたもので、出前の寿司が振舞われました。寿司をヨーロッパで食べるのは初めての経験でした。「パプリカ海苔巻き」が一番のヒットでした。
 日にちが前後しますが、水曜日は隣のPartilleというコミューンの役場に招待され、教育長と助役の人たちと会食をし、いくつかの基礎学校を見させていただきました。日本でいう小学校6年生から中学3年生までを受け持つ学校では、Group Teachingの取り組みをしているということでした。英語で"Group Teaching"と説明されましたが、正しい名称かどうかは分かりません。これは、各学年の生徒を5つに分け、そのグループを縦割りでまとめ、異学年同士で相互学習をするという方法です。教師は各グループ毎にひとつのユニットをつくり、担当学年の枠を超えて学習活動を展開していきます。まぁ、詳しいことはそのうちにしましょう。週に1日通わせてもらえるようにお願いしてきました。
 気温は毎週下がる一方で、朝夕は全てが凍っています。日の入りも早く、5時には真っ暗になります。ようやく防寒着入りの荷物が届いたのでほっとしてます。
敷レンガで足裏マッサージ
旧市街で遠足する子どもたち
活きてます
「魚教会」と呼ばれる魚市場
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第5報 2002年11月10日(日)

 留学生活を始めて1ヶ月が経ちました。トラムやバスにもまともに乗れるようになり(生活の基本なので…)、スウェーデン風土の魅力を存分に感じながら楽しく過ごしています。今週は特に動きのある一週間だったように感じます。
 月曜日には大学の授業で小学校へ行ってきました。「ツアー」形式で、各教室を順繰りにまわりながら説明を受け、最後に校長に質問などをするというプログラムでした。「ところが」というのか「当然ながら」というのか、僕は常に隙を狙って子どもと遊んでいました。こちらでは空手を習っている子が多く、日本についての関心も旺盛でした。
 火曜日にはEklandaskolanという基礎学校の校長と面談し、来週からの教育実習の打合せをしました。週に2日、小学校4・5・6年生の算数・英語・地理をENGLISHで教えることになります。この学校は小中一環校なので、6年生の授業は7年生と合同で行われることもあります。期待と不安で一杯ですが、貴重な機会を生かせるようにがんばります。
 木曜日は宿舎のご近所さんと小さなパーティーをしました。隣はデンマーク人、上はスペイン人とドイツ人で、みんな素晴らしく優しい方々です。お隣さんとは一月目にして初の対面でした。
 金曜日と土曜日には、ヨテボリ日本人会の補習校へ呼ばれてきました。補習校では、小学校1年生から中学校2年生までが日本の教科書を使って国語と算数の勉強をしていました。講師が足りないということで、小学校3年生の講師として働くことになりました。また、土曜日には日本人会の救急法講習会があり、子どもの事故に対する救急法を習いました。「花より団子」で、昼はお寿司を、夜はすき焼きをご馳走になりました。スウェーデン国内の在留日本人は2000人ほどですが、さすがにこのGoteborgの地で20人近い同胞と集まるとひとつの社会ができてしまいます。お得で便利な現地情報を沢山仕入れてきました。
 今週日曜日は「父の日」です。お父さんに内緒でプレゼントを用意して、感謝の言葉で驚かすという習慣があるようです。男女平等の国では亭主関白は通用しません。家事や育児にも積極的に(強制的に)参加して(させられて)います。ただ、職種や進路選択による男女比については、課題が残っているようです。学校関係では女性の占める割合が極端に多く、理系研究職は男性が殆どです。高校での進路選択においても、男子が理系を、女子が文系を選択する傾向が強く、改善すべきだという議論が起きています。
 生活が落ち着いてきて、仕事も増えてきましたが、「忙しき事はよき事」、欲張ってこなしていきます。
遠い彼方の国です
日本はどこかな?
芝居の上手な講師でした
救急法講習会
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