定時通報

定時通報


第66報 2004年07月22日(木)
 待ちに待った夏休みの到来です。大学院を進路に選んだ理由の第一がこの長い夏休みです。特に修士一年の場合、 学部生ほどとは言えないものの、論文も就職活動もないので、自分の好きなことができます。本当は勉強漬けにならないと いけないんでしょうけどね。
 先週の金曜日は佐藤先生によるM1の修論指導会でした。卒論で扱ったスウェーデンの教育実践を研究計画にして レジュメをきったのですが、「研究的に面白くない」と言われてしまい、振り出しに戻ってしまいました。この夏は 研究テーマ探しで充実させたいと思っています。指導会の後は佐藤研のM1でお好み焼きを食べに行きました。無事に夏学期を乗り切った おつかれさん会でもありました。
 土曜日からは代々木のオリンピックセンターに宿泊し、「WCBFのつどい」を開催しました。今回は甲子園の地区予選が重なってしまい、 高校生の参加が少なかったのですが、2年ぶりの成長した子どもたちを迎え、さまざまな楽しいイベントを行うことができました。 詳細はWCBFのページでお知らせしています。
 一昨日は東京ドームでエアロスミスのコンサートでした。エアロスミスといえば映画「アルマゲドン」の 曲で有名ですが、ボーカルの声量と音域は本当に圧巻です。会場は5、6万人はいたと思われる熱狂的なファン で大盛り上がりでした。
 昨日はアドスタの友達と、「日頃のストレスを解消しましょう」ということで、水上へラフティング(ボートで川下り)と キャニオニング(川や滝を滑り落ちたり、ダイブしたり)に行ってきました。キャニオニングでは、20メートルを超える滝を 頭から滑り落ちたり、飛び込んだりと、かなりアクロバティカルでした。最近は「久しぶりに」経験することは 多くても、「生まれて初めて」経験する機会はなかなかないものです。この日の経験はまさに「生まれて初めて」尽くしで、 ストレスを水に流し、夏休みのよいスタートとなりました。
とりあえず、呑みました
夏学期終了!!!
川の見え方が変わりました
ラフティングで大はしゃぎ

第67報 2004年07月29日(木)
 まずはうれしいお知らせから。WCBFの横浜大会に参加していた畠山竜哉くんの甲子園出場が決まりました。 彼は岩手県の盛岡大学附属高校の1年生なのですが、背番号14を背負ってベンチ入りしています。立派なものです。 横浜大会以来、毎年泊まりに行ったり泊まりに来たりで遊んでいました。2002年のWCBFのつどいにも参加しました。 8月4日に組合せ抽選会で、7日から12日までが一回戦とのことなので、甲子園へ応援に出かけようかとも考えています。 最近は身辺の活躍を耳にする機会が多くなってきて、うれしいと同時にとても励まされています。
 ではでは定時通報へ。金曜日はピンチヒッターとして練馬区の小学校でプール指導をしてきました。 今年初めてのプールだったのことに連日の猛暑も助け、とても気持ちよい「水慣れ」でした。それにしても、 教員不足を含め、教育リソース不足は深刻さを増してきているように感じます。僕が学芸大を進路に選ぶ際、 今日の教員不足が必ず来るであろうと確信していたのですが、この4年間でまさしく予想通りになってきたと 思います。ヨーロッパの現状を見ると、多少の改善傾向が見られる国もあるものの、教師のジェネラリスト化(サラリーマン化) が学校教育の専門性を低下させ、教師の魅力と優秀な教員の供給力を減退させてきていると感じます。一度このように なってしまうと、回復させるのは非常に困難な上、コストも相当かかるはずです。東京都や文科省がこの問題に 正対してこなかった責任は重いと思います。学校教育の魅力を取り戻す方略とベテランのスキルが無理なく伝達されるような教員研修のあり方が 求められていると思います。だから・・・「中高年のお嬢さん」先生方、 退職時期は今一度よくお考えください。
 土曜日は目黒の国立教育政策研究所で第3回の北欧教育研究会が開かれ、僕のスウェーデン研究を発表する機会が与えられました。 ひと月以上前から発表の予定は分かっていたのですが、大学院の課題が次々押し寄せてくるので準備が半分になってしまいました。 発表では予め用意したビデオを見ていただき、卒業論文の構成にしたがってロゴブックの実践について半時間ほど話しました。 北欧の教育には近年再び注目が集まっていますが、教育制度や歴史、あるいは高等教育の研究が多く、小中学校での実践を扱ったものは ほとんどありません。そういう意味ではユニーク度は高いのですが、実践を研究の題材にするのは本来とても難しく、 僕の卒業論文では表面をなぞるだけになっています。研究会では多くの励ましのお言葉をいただきましたが、 反省点を見直して修士論文の糧にしたいと思っています。
 月曜日からの2泊3日は佐藤研のゼミ合宿で小淵沢へ行ってきました。涼しかったです。去年の合宿では 自由時間が皆無だったとのうわさを聞いていたので、相当ハードな合宿だと覚悟していたのですが、今年は その反省もあり、比較的順当に進みました。とはいえ、3日間カンヅメでお勉強会です。われわれM1(修士1年) は文献を要約して発表するだけだったのですが、先輩方は自分の研究の計画や進捗状況を発表しなければ ならないので、相当な緊張感でした。明日は我が身、精進せねば。東大の院ともなると、それぞれが「第一人者」ですので、 発表のひとつひとつが最先端です。スペシャリストの語りはどのような題目でもその面白さが伝わってきます。 断片とは言え、環境のよさをひしひしと感じます。
 3日間のゼミの合間には唯一2時間ほどの自由時間があり、リゾートらしく テニスをしました。高校以来ほとんどラケットに触れていないので、またまた「久しぶり」の体験をしました。 夜は呑み会なのですが、演奏会も兼ねていました。先輩方にヴァイオリンやピアノが得意な方々がいらっしゃり、 佐藤先生もお好きなようで、あべこべに弾きあっていました。夏の小淵沢でテニスにヴァイオリン・・・果てしなく ブルジョア風味でした。それ以外の時間はひたすらお勉強会なんですけどね。
 今週末は大磯でなぎさの祭典(コンサートと花火大会が目玉の夏祭り)が行われます。台風一過の青空を 期待します。
熱心に聴いていただきました
スウェーデンの実践報告
なかはドロドロ(笑)
小淵沢で表面上ハイソな合宿

第68報 2004年08月07日(土)
 気付いたら8月になっていました。今年の夏は格段に暑いですね。ヒートアイランドのど真ん中に住み始めて初めて経験する夏です。クーラーをつけると 頭が痛くなってしまうので、夜でも窓とドアを開け放して扇風機で過ごしています。朝には布団がぐっしょりになってしまいます。 新陳代謝が良くなって、健康にはよさそうですが。
 先週の土曜日は、毎年恒例の「なぎさの祭典」を見に大磯へ行ってきました。尾崎紀世彦のコンサートの後、小さな花火大会がありました。 今年はWCBFのつどいのスタッフをしてくれたかもとマリモと、現地集合の両親と共に鑑賞しました。小さな 町の小さなお祭りだけあって、人出も適当で、花火鑑賞にはばっちりのポジションを押さえることができました。きれいに撮れた写真をいくつか載せておきます。
 8月2日から3日にかけては、熱海の温泉旅館で開かれた「教育のアクションリサーチ研究会」に参加しました。 1泊2日をまるまるお勉強なので、目の前のビーチで遊ぶことも、どこかに出かけることもできませんでしたが、 色々な方と知り合い、現場の先生の実践を検討するテーブルなどもあり、とても有意義でした。学校改革や 教育改革に注目が集まっていますが、積極的に取り組む学校の教員間でも温度差がかなりあるとのお話でした。 教育を教育問題として扱うと見えてこないものがありますが、学校改革の困難さは一種独特のものがあるようです。
 先ほどはスウェーデンで日本語の家庭教師をしていたゆうきと会いに、東京駅へ行ってきました。 小学校4年生なのですが、舌はバリバリのスウェーデン人なようで、回転寿司ではトロとサーモンくらいしか 手をつけていませんでした。今度はスウェーデンで再会かな?
 今日は長兄が泊まりに来ます。泊めておきながら自分は明朝に関西へフライトという無責任さです。あさっての 竜哉の試合を応援しに甲子園へ行ってきます。その後は江戸川の野生体験キャンプです。いやぁ、大変夏休みらしい生活です。
花火を独り占めできる幸せ
今年もなぎさの祭典に行きました
海水浴場を目前におあずけをくらう
今度は熱海でお勉強会

第69報 2004年08月17日(火)
 8日、9日は良平の寮に泊めてもらい、甲子園へ行ってきました。 第67報に載せた通り、盛岡大学附属高校の畠山竜哉くんを応援するためです。 試合は9日の午前中だったのですが、8日の早朝から関西入りし、良平の寮や 大阪大学、神戸や元町あたりをうろうろしていました。夕方に竜哉のお父さんが 到着したので、一緒に盛附が泊まるホテルを訪れ、監督さんや竜哉と話をしてきました。 その後は梅田でバンビ坂本さんと竜哉のお父さんの三人で飲みに行きました。
 残念ながら、翌日の試合では竜哉の出番はなく、明徳義塾に2対15で敗れてしまいましたが、 成長した姿や一生懸命応援する家族の姿を見て、感動して帰ってきました。野球部は 上下関係や師弟関係が厳しいようですが、彼らが謙虚に取り組む姿勢は自省の念を 喚起しました。
 11日からの5日間は、江戸川区の「野生体験キャンプ」でした。僕は中学1年生の5人の 男の子を担当しました。ブルーシートを持って5日間野宿という大変ワイルドなキャンプで、 自分を含め都会慣れしている人には面喰うことうけあい(??)です。僕は初めての班指導 ということで、多少の不安もあったのですが、大変よくできた子たちが揃った班で、 ひとつひとつの課題を自主的に解決してくれました。テント張りからご飯作りなど、 細かい指示を与えずともほぼ完璧にやってしまうので、指導者の立場が危ういくらいでした。 もちろん辛いことやキツイこともたくさんありましたが、「いい経験」の範疇に落ちたと 思います。
 子どもたちを見ていて思ったのですが、社交的な子、器用な子が多く、「生身の付き合い」 が苦手になってきているのではないかと感じました。地で話し合える関係、対等に喧嘩できる 関係が乏しい環境にあるのではないかという危惧です。子どもの日記を読んでも、 「親友」という言葉が遠い理想のような感覚があるようです。5日間、利害をぶつけ合って、 逃げ場のない集団生活を経験した班員が、「生身の付き合い」を経験してくれていたら、 僕は本当にうれしいと思います。
出番はありませんでしたが、1年でベンチ入りは大したものです
バンビ坂本さんと竜哉
生身の付き合いを学んでくれていたらうれしいです
辛くてキツイ5日間

第70報 2004年08月25日(水)
 勉強が遅々として進みません。会報やら報告やらで方々から原稿を頼まれているのですが、まったく やる気がおきずに三週間。薦められた本も読み始めてから1月が経過しても未だ3分の1。8月の修論指導会で 「研究計画は白紙です」とおどおど発表したのですが、それ以降も全然駄目です。頭も体も完全に 「夏休みモード」なのですが、研究のための時間は限られています。甘えたことは言っていられないの が現実なのですが。
 それもこれも、オリンピックが盛り上がりすぎだからです。れっきとしたなすりつけ発言なので、 言い訳にもなっていませんが。団体が振るわないのが不甲斐ないのですが、 柔道は見ていてとても元気づけられました。体格に似合わず、中学のときは3年間まじめに柔道部でした。 井上康生が高校柔道で個人・団体とも優勝した試合をテレビで 見た記憶もあります。そんな訳で、柔道の試合を見ているとこぶしを握って興奮してしまいます。 特に今回の日本代表団の「攻めの柔道」は本当にすがすがしいものでした。「潔さ」に賭ける選手の 姿が大好きです。中学のときによく言われたことですが、勝っても負けても「礼に始まり、礼に終わる」です。 一連の礼儀の中で相手を敬いながら戦えるというのが良いですね。
 そんなオリンピック観戦で寝不足な土曜日は、秋川渓谷へデイキャンプへ行ってきました。 三宅島の子どもと、三宅島の小学校の先生と、彼らを支援していたメンバーと、その友達とか知り合いとか・・・ が寄り集まったカテゴリーの面々です。三宅に関しては、来春には希望者の帰島を始めるということで、 多くの家庭が難しい選択を迫られているようです。子どもが本土の生活に慣れてしまい、 ましてこちらの高校に入学してしまったりで、家族全員での帰島に障害が重なっている状況です。 親も悩み、子どもも悩み。大変です。
 それはさておき、秋川では川遊びをしながらカレーを作りました。カレーを煮ている脇でご飯を炊いていたら、 ベテラン集団から「飯盒は横からは炊けないんだ」という大合唱のアドバイス(野次・ブーイングにも聞こえましたが) をいただきました。「じゃぁ巷の電気炊飯器はどうなんだ?」という疑問を内に秘めつつ、半ば意地で 炊き続けた結果、見事にちゃんとしたご飯ができました。・・・その頃にはブーイング合唱団は川から姿を 消していました。残念。川は去年よりも暖かく、とても気持ちが良かったです。水着を持参の団体もあり、次回は 思いっきり泳げる態勢でいきたいと思いました。
 夏休みの暇を埋めるため、たまに練馬の児童館へ遊びに行っています。職員の方に「いつもありがとうございます」 と言われるのですが、アドスタ的発想からすると、「子どもと遊んでいる」のではなく、「子どもで遊んでいる」 あるいは「子どもに遊んでもらっている」んです。いつもお世話になっております。
成長した三男坊は「お兄ちゃん」呼ばわりで張り切っていました
秋川渓谷で癒しのデイキャンプ
東洋大の学生の依頼で児童館を紹介しました
「日越交流」の手形工作


ホーム 定時通報